こんにちは。
今日は、カーサと言う保証会社が、家賃滞納者に対して、立替金25万6467円を、支払えと訴訟を起こしてきた事件の話です。
(当事者)
・賃貸人 積水不動産 株式会社
・賃借人 ●●●●
・保証会社 株式会社 CASA
裁判記録を見ますと、賃借人が賃料等(256,467円)を滞納し、その賃料等を、CASAが、積和不動産に立替え払いをしたので、直ちに賃借人は、債権者であるCASAに対して弁済しろと言う内容の裁判です。
まあ、ここまでは、良くあるお話であり、一般的な裁判ではあります・・・・・
しかし、CASAは、積和不動産に対して、立替え払いをしたと主張しているのですが、その振り込み記録が、CASAに存在しないのです。
つまり、CASAが、本当に振り込んだのであれば、通帳などの振り込み記録が残っているはずなのですが、CASAは、裁判所から記録の提出を要求されたのですが、最後まで証拠は、
提出されませんでした。
そうすると、実態は、立て替え払いをしていないにも関わらず、賃借人には「弁済しろ!」とは、どう言う了見なのか、神経を疑いますね。
これは、もう、「立替えしていない」→「立替えした事にしよう」と言う、ねつ造と言われても仕方ありません。
そして「判決」が言い渡されました。
主 文
1 原告の請求を棄却する。(CASAの主張を認めない)
2 訴訟費用は原告の負担とする。(訴訟費用はCASAの負担)
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つまり、結論としては、CASAの完全敗北と言う判決でした。
立替えてもいない債権を主張して、入居者から無理に取り立てようとする行為は、問題が多いですね。審理の途中でも、CASAの主張が、二転三転する始末でして、途中からは、何を言っているのか意味不明でした。
こうして、滞納者扱いされていた容疑は晴れたのですが、裁判が終わり、CASAは、控訴する訳でも無く、そのまま、判決が確定しました。
これで、完全に終わったと、考えていたら、・・・・・
そして、2年経過した今になって、「滞納金を債権譲渡した」との通知が来たそうです。
この、債権譲渡を譲り受けた「AGキャピタル」は、裁判でCASAが、負けた事を知らされずに
架空債権を買わされて騙されたのでは?と思ってしまいます。
債権譲渡通知書
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CASAと言えば、前身会社が、複数回の事実上の倒産を、発生させていた会社ですが、社内で保管していた、個人情報が流失したようで、いろんな架空請求詐欺師が、同社の名前を使って、滞納の無い賃借人から、お金を騙しとる詐欺事件がありました。
特に、レオパレスに、住んでいる方への架空請求が多くあり、レオパレス側でも、注意喚起を促している時期がありましたね。
こうした、個人情報の管理も出来ない会社はどうなんでしょう?