賃貸トラブル相談室報道局(新館)

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残念な相談者さん。

今日は、非常に残念な相談者さんについて書きたいと思います。この相談者さんは、
①家賃を3ヶ月滞納している。(自宅の賃料6万円×3)
②自営業であり事務所も借りている。(事務所の賃料11万円×3)

家賃滞納が3ヶ月になったところで、賃貸人から「賃貸借契約解除通知」が内容証明で、送られて来たそうです。もちろん内容は、「12月15日までに、滞納賃料の全額を支払わない場合は、契約解除します」というものです。
この時点で、私に相談があったのですが、私からは「近日中には支払い督促+明渡訴訟を起こされる」ので、裁判所から訴状が届いたら、直ちに連絡をくれるようにアドバイスをしました。

その後・・・40日ほど経過しても、一切連絡が無いので、こちらも解決したものと思い込んでいましたが、2月2日になってから、相談さんから連絡がありました。話を聞いたところ、裁判所から訴状が届いたようですが、なんと送達されて来たのは、12月27日であり、2月2日の今日まで、開封もせずに放置していたそうです。そう、裁判所からの呼び出し通知を無視していたのです。

私は、無視は良くないとして、直ちに開封させてましたが、なんと呼び出し日が本日14時なのです。
しかし、こんな状況で「どうしたら良いですか?」と聞かれても困るのですが、とりあえず、今日は出廷して「退去する意思がないこと」を告げる事をアドバイスしました。この相談者さんは、賃料の弁済も進み、50万円あった滞納金も、あと5万円にまで減少している状況ですから、きちんと答弁書を裁判所に提出していれば、強制退去は認められなかったでしょう。

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それなに・・裁判所の特別送達を開封もせず、無視するとは、どんな神経なのか疑いますね。そして、相談者さんは、裁判へ向かいました。

そして、夕方になってから「おかげさまで、このまま住めるように、保証会社の弁護士さんが和解案を持って来てくれていました」と弾んだ声で電話がありました。

この時点で、私は、非常に嫌な気がしたのです。なぜなら、保証会社の弁護士が、賃借人の利益を考えて和解案を作るはずが無いからです。この弁護士は保証会社に雇われた方ですから、滞納者を追い出す事を第一に考えているからです。つまり、現段階では、すでに債務額が5万円しか存在しないので、明渡請求が却下される可能性が高いので、あらかじめ和解書を用意していた訳けです。なんてずる賢い弁護士でしょうね。

私も、どんな内容で和解したのか、確認したところ・・・
①滞納賃料5万円は、2月10日までに全額支払う。
②今後の賃料に関しては、毎月末までに支払う。
③万一、賃料の支払いが一日でも遅滞した場合は、2倍額の賃料を支払う。
④これらの和解条項に一切の意義を申し立てない。
⑤訴訟費用は全額、被告(賃借人)の負担とする。

こんな、内容で和解したそうです。相談者さんは、このまま住めると、喜ろこんでいましたが、どうなんでしょう。
特に「賃料の支払いが一日でも遅滞した場合は、2倍額の賃料を支払う。」と言うことは、
月末の支払いが遅れた場合は、賃料が「17万円→34万円」になるという事です。

現在の賃料でも、支払いに苦労しているのに、「倍額の34万円」が支払える訳が無いですし、また滞納は時間の問題でしょう。保証会社の弁護士も、遅かれ早かれ、賃借人が息詰まるのが目に見えているので、このような和解案を用意していたのです。

今回は、私にとって、非常に残念でした。無理に和解する必要もありませんし、裁判は一回で終わりではありませんので、次回の審理日までに考えれば良いだけなのに残念です。

すべては、裁判所からの、特別送達を無視した、相談者さんの自己責任でしょう。まれにですが、相談に来られても、こちらのアドバイスに従わない方がおりますが、そういう方は、初めから相談に来るべきではありません。

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