転居したあとに、修繕費が請求されることがあります。
しかし、その金額が高額であり、驚かれる相談者さんが増えています。
ご存じのように、国土交通省では「原状回復に関するガイドライン」を策定しておりネットでも公開されております。
そんな中ですが、次のような相談が寄せられました。
退去時、請求額が高額でしたので本当に正しい請求であったか教えて頂きたくご連絡させて頂きました。入居期間は7年2ヶ月になります。
6年以上経過していたので、クラス張替え、CF張替えなどの費用は耐用年数を超えているので負担は1円になりましたが、網戸の故障(借主過失)やハウスクリーニング+エアコン内部洗浄代、鏡ウロコ落とし代(借主過失)など不必要な請求があるのではないかと疑っております。
また特約にはハウスクリーニング代(40,000円)、鍵交換費用(20,000円)がついていたものの請求時にはハウスクリーニング代しか書いておらず合計金額は339,903円でサイン致しましたが、後日届いた請求書には鍵交換代が追加された金額(36万円程)の請求となっていました。
相手の記入漏れではあると思いますが、鍵交換費用の追加代金を追加した36万円をお支払いしなければならないでしょうか?
長文で申し訳ありませんが、宜しくお願い致します。
この請求書を見ますと、クロス関係は、「経年劣化により評価ゼロ円」なので請求はされていません。
フローリング部分に付いては、賃借人の過失により汚損されている部分がありますので、こちらに関しては、修繕義務を負います。
この見積書によりますと、フローリングはすべて交換する必要があるとして、10万4千円を要求しているようです。しかし、こんな一部の汚損なのに全部を張り替える必要があるのでしょうか?
写真を見ると、アパート用の格安合板フローリングだと判別できます。こうした床材は、広義ではフローリングと称しておりますが、実際には、フローリング風床材なのです。
本物のフローリングは、素足で歩けばわかりますが、無垢材なので温かいですが、無垢材を使用したすのこは温かいですよね。
でも、こうしたアパート用床材は、とても冷たいです。なぜなら、コーティングしてあったりしてるので冷たいのです。
この請求書によれば、修繕費で10万4千円を請求しておりますが、全部張り替えても、実際にかかる費用としては、施工費込みで、4万~5万円もあれば十分です。
それと、網戸交換費用として、70000円だそうですが、ぼったくりですね。
他には、キッチン台の側面が汚れているので、38000円だそうですが、これも酷いですね。通常であれば、カッテイングシートを張るだけなので、せいぜい1万円でしょう。
この業者に言わせると、「当社はガイドラインに沿っている」との事ですが、でたらめ積算です。
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